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加圧トレーニングのダイエット効果について、医師が見解

加圧トレーニングのダイエット効果について、医師が見解 | 加圧トレーニング

加圧トレーニングのダイエット効果について、医師が見解

 

リストーナ顧問医師の福山漱辰先生

リストーナ顧問医師の福山漱辰先生


~はじめに~

 

皆様初めまして。リストーナの顧問医師をしております福山漱辰と申します。
私は大学病院で医師として働く傍ら、趣味のゴルフや筋トレでのエクササイズを日々欠かさず行っております。
加圧トレーニングに少しでも興味を持たれた皆様と同様に、私も当初は加圧トレーニングの効果や有用性には半信半疑でした。

幼少期から様々なスポーツをしており、筋トレには素人ながらに精通していたつもりだったことから、医学的に本当に効果があるのかという点について疑問が残るばかりでした。
そんな中、御縁もあり、実際に加圧トレーニングを体験してみると、これはすごいと驚かされることばかりでした。

今回はコラム初回ということもあり、私が体感した効果や、調べたデータを、皆様にはわかりやすく説明出来たらと思います。

加圧トレーニング

 


~加圧トレーニングの原理とダイエット効果について~


・筋力を効率的に鍛えられる

 

人間の体内には常に血液が循環しています。

運動などの負荷が体にかかると、筋肉がより多くの血液を求める結果、血管を広げる指令を脳から出し、筋肉により多くの血流を確保します。
加圧トレーニングは、血管に対して、安全な範囲で負荷をかけることにより、人工的に筋肉に負荷がかかっている状況を再現することを可能としたトレーニングとなっています。

一般的に、筋力トレーニングは自身が持てる最大の重さの65%程度の重さでトレーニングしなければ筋力の増加が起きないとされています。また、リハビリテーションで推奨される強度としてもおおよそ40~60%程度の強度が推奨されています。これでは怪我をして回復したい人や、高齢者で重いものを持てない人にとって中々ハードルが高いものとなってしまう事は容易に想像できます。

一方、加圧トレーニングでは、20%程度の力で筋力の増加が生じることが報告されています。
なぜこのようなことが可能なのか説明していきます。

ウェイトトレーニング

加圧トレーニングでは、筋肉に入る動脈(入口)、筋肉からでる静脈(出口)の両方を安全な範囲で狭くしていきます。

すると、動脈は静脈に比べて弾性があるため、通常時に比べ供給量が少なくなるものの筋肉に絶えず血流を送りますが、弾性の少ない静脈はより狭くなるため出口の狭くなった筋肉内で血液の渋滞が生じます。

この渋滞により、乳酸が筋肉内に蓄積され、乳酸が脳に成長ホルモンを出すようにお願いするのです。

 

・成長ホルモン分泌による脂肪燃焼効果

 

成長ホルモンは、年を取るごとに分泌が少なくなるホルモンとして知られています。働きとしては、筋骨格を維持したり、脂肪燃焼を助けたり、お肌を美しく保つ作用、などなど多岐にわたり我々の体内で活躍しています。

運動による成長ホルモンの分泌促進は運動の強度、種類、時間などに左右され、高強度かつ一定時間以上の運動でないと、明らかな分泌の増加は認められません。しかし、前述したように、加圧トレーニングを用いることで、低強度の運動でより多くの乳酸をためることができ、著明な成長ホルモンの分泌が認められるのです。

また、成長ホルモンの分泌のみならず血管の再生を促すホルモンも同時に分泌促進するため、動脈硬化などの生活習慣病にも効果を期待できるとされています。

~加圧トレーニングに有酸素運動を取り入れるメリット~

 

 

下肢筋の加圧トレーニング(強度は~20% 1RM)の前後での内分泌系の経時変化

※A,B:下肢筋の加圧トレーニング(強度は~20% 1RM)の前後での内分泌系の経時変化。対照群は同強度で加圧なしのトレーニングを行ったもの。【Takarada Y et al.,2000】

 

加圧トレーニングを始めて、15分から20分経つと、成長ホルモンが分泌されますが、安静時の290倍の成長ホルモンが分泌されたという研究結果もあります。

前述したとおり成長ホルモンは脂肪燃焼効果を期待できますので、このタイミングを狙って有酸素運動を取り入れることによって、効率的かつ効果的な脂肪燃焼、ダイエット効果が期待できます。

ランニング

通常、ランニングで脂肪燃焼が期待される継続時間としては20分以上とされていますが、このような長い時間の距離を走ったり、有酸素運動の日々の継続が苦手だという方にとって、加圧トレーニングを取り入れることにより、通常に比べ短い時間かつ低頻度の有酸素運動でのダイエット効果は最大のメリットだと思います。

リストーナではもちろん、個人個人に合わせたレベルでのトレーニングを提供しておりますので、無理なく継続することが可能です。


~加圧トレーニングの副作用について~

 

では、ここでやはり安全な範囲で血管を狭くするとは言え、副作用はないのか?という疑問にもお答えしていきます。

加圧トレーニングで一般的に起こり得る合併症としては、皮下出血が挙げられます。これは、特殊なバンドでの圧迫部分にも生じるが、特に加圧トレーニングを始めたばかりの方の普段お休みしている毛細血管に血流がいきわたることにより、一時的な内出血が生じてしまう事に原因があります。健康上特に問題はありませんし、トレーニングを続けていくことにより、毛細血管がどんどんと力強く若返っていきますので、内出血もほとんどなくなっていきます。

血管を狭くすることで血流が悪くなり血栓ができ、俗にいうエコノミー症候群のような症状が起きないかという疑問もでてくると思います。基本的には長時間の圧をかけて安静にしていればはるかに血栓症のリスクは上がりますが、加圧トレーニングの場合、短時間かつ適時の除圧と加圧を繰り返すことで常に血流がある状態を保ちます。

加圧トレーニングに興味はあるが持病でトレーニング適応があるかどうか不安だという方は、是非お気軽にリストーナまでお尋ねください。

健康面の悩みが原因で加圧トレーニングに踏み出せない…といった声に対応するため、リストーナでは小菅メディカルグループ・小菅医院(中区石川町)と提携しております。トレーニングを始める前に不安な方は、ドクターチェックを受けることが可能です。

その上で、リストーナではKAATSU JAPAN認定の加圧インストラクターたちが、専門の知識と豊富な経験値で十分な安全管理、トレーニングを行っておりますのでできる限りリスクを低くして、皆様を安心・安全にサポートしてくれます。

加圧トレーニングは、必ず、認定インストラクターが常にいる、認定施設でのトレーニングをおすすめします。

KAATSU JAPAN


~加圧トレーニングをおすすめできる人~

 

短時間で効果を出したい方
忙しくて中々時間が取れない方
ハードなトレーニングは苦手という方
痩せたい方(食事制限は苦手)
健康維持したい方
ケガによるリハビリ:回復の促進
重いものが持てない方

その他にも様々な人たちのニーズにお応えできると思い“低強度かつ短時間での健康維持”というメリットは何にも代えがたいものと思われます。

施設はとても明るく、清潔感もあり、少人数での感染対策も行っております。

是非一度体験してみたいと思われた方はお気軽にお尋ねください。

体験・お問い合わせはこちら

第1回目のコラムはここまでとさせていただきます。
次回は、加圧トレーニングやリストーナについて、より深く掘り下げていければと思っております。

皆様の貴重なお時間頂き、誠にありがとうございました。